初釜
大学の茶道部の初釜にお邪魔させてもらってきました。2~3年前から初釜のお誘いの葉書が届くようになっていたが、流石に一般のお客さんを呼ぶお茶会でなくて、内輪で行う初釜に参加するのは躊躇われて今までは行かなかったのだが、11月の大学祭で今の現役さん達と少しコミュニケーションも取れたので今回は実に11年ぶりに初釜に参加してきました。
自分達が学生の頃の初釜は大学の茶室で行っていて、勿論茶室であったのでちゃんと炉が切ってありそれを使用していた。でも今では大分老朽化が進み現在は使えない状態になっていて、最近は先生のお弟子さんが経営している仕出やお座敷が中心の日本料理屋さんの宴会場の一部をお借りして行っている(豪勢な話だ)
でも残念ながら宴会場には炉が無いので取り敢えず置き炉、でも最近見かけなくなっていた炭の置き炉だったのでそれはそれで何か嬉しかった(最近は手間と安全上の理由で電熱器タイプが殆どなんです)
で早速お濃茶から開始。初釜が11年ぶりならお濃茶も11年ぶり、上手く頂けるのか少し不安でしたが陰点てのお茶は全て先生が練って下さったのでとても良い塩梅でした、抹茶も結構良いものを使用したようでとても美味しかったです。
お濃茶のお手前には時間がかかる、この11年に増えた体重が容赦なく襲い最初の茶せん通しの頃に既に痺れていた(苦笑)もう動かすことは諦めて痺れるが儘に任せ最後の方には完全に感覚が無くなっていました。そんな悲惨な状況なりながらも何とか終了。
一旦席を空けてから薄茶点前が始まります。薄茶は参加者を二つに分けて二回やることに。そこで先生が折角OBの方もいらっしゃっているのだからOBの方もお手前をしましょうと言い出す。流石に炉手前の主人をやる自信と言うか覚えていないので半東に逃げる(苦笑)それでも色々忘れているので兎に角先輩の威厳を最低限保つためにゆったりと正しい姿勢で自信を持って(例え間違えても)働くことを心がけた。
そんな感じで、お濃茶もお薄も半東も無事終了、久しぶりにお茶会を堪能しました。ただ凄く残念だったのがお菓子。お濃茶の時の主菓子が花びら餅でなく普通の煉りきりだったこと。初釜と言えば花びら餅と言うイメージがあり、久しぶりに食べられると期待していたので悲しかった。それとお薄の時の干菓子に金平糖が無かったこと。金平糖を容器から出すのが結構好きだったのに…
今回の初釜で嬉しかった事の追加に女の子達の服装がありました。元々お客さんを呼ぶお茶会での服装は、先ず何より着物がベスト、でも着物なんて簡単ではないのでなるべく正装に近い格好と決まっていた。という事で男性はスーツ、女性は清楚なワンピース系と言うのが私の現役時代以前の定番でした。でも最近は女性も何故かみんなスーツになっていた。しかもそのスーツこれから就職活動ですか?と聞きたくなるような地味と言うか華やかさも女性らしさも感じられないものでした。だけど今日はみんなフェミニンな柔らかいスカートをメインにした洋服で、服装自体は多分今の流行の物なのだろうけど、全体の雰囲気が以前のそれに近くて凄く柔らかくて暖かい雰囲気を作っていて、何やら懐かしさやノスタルジーを感じて本当に嬉しかった。
お茶会の後はそのままその料理屋さんで宴会!(凄い便利だ)今回は学祭りの時よりも更にたくさん現役の方達と色々お話できました。いや本当に今の部員さんには良い娘達が揃っています。
挙句に二次会のカラオケまで参加させて頂いて来ました。でもまぁ流石に干支が一周(泣)もした後輩達の歌は殆ど分からないし(ただ私があまりにも歌を知らないだけとも言う)私も何を歌えば知っているのかすら分からないのが悲しかった。それでもまぁだらだらと楽しい時間を過ごして解散。
本当に今の現役の人達は良い子が多くみんな仲良しでした。そんな訳でまた是非遊びに行きたいな!と思うようになった素晴らしいお茶会でした。
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