mixiのネタをブログに書くのは少し的外れな気もするが、私はmixi上では日記を書いていないので、こちらのブログに書きます。
mixiでは「mixiニュース」と言う物があるのだが、これが同じネタのニュースでも携帯版とPC版では中身が違う場合がある。今回は特に携帯版で肝心な文章を削りまくって全く中身が変わってしまった様な酷い要約をされたニュースがあったので、ちょっと書いてみた。
先ずは下記のニュースを読んで欲しい。上が携帯版、下がPC版でどちらも毎日新聞からの全文引用である。
<性同一性障害>「就職内定取り消しは違法」と損賠提訴
---------------------<携帯版>------------------------------
性同一性障害(GID)による就職内定取り消しは違法として、男性として暮らす女性(33)が、デザイン会社を相手に、慰謝料など約198万円の支払いを求めた損害賠償訴訟を静岡地裁に起こしていたことが分かった。
女性の弁護人は「今回のようなケースが認められれば、GIDの人は生きる権利を奪われる」と批判した。
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---------------------< PC版 >--------------------------------
性同一性障害(GID)による就職内定取り消しは違法として、男性として暮らす女性(33)が、広告デザイン会社「アドテクニカ」(静岡市駿河区)を相手に、慰謝料など約198万円の支払いを求めた損害賠償訴訟を静岡地裁に起こしていたことが分かった。
訴えなどによると、女性はGIDを告げずに下村岳雄社長らと面談。昨年9月10日、「21日から勤務が決まった」と連絡があり、東京から市内に引っ越して、同20日に入社承諾書や性別が女性と記載されている年金手帳などを会社に提出した。
同日中に、会社から性別の問い合わせがあり、女性がGIDについて説明すると、翌日に会社から電話があり、「身元保証書を代筆したり、性別詐称をする人は信頼できない」などとして、内定取り消しと引っ越し代などとして10万円の支払いを告げられた。
女性の弁護人は「GIDと明かして就職活動をしても、現状では採用はまず無理。今回のようなケースが認められれば、GIDの人は生きる権利を奪われる」と批判。一方、下村社長は「性同一性障害だから取り消したのではない。身元保証人の署名を自分で書くなど、重要書類を偽造する人は信用できないと判断した」と話している。【浜中慎哉、山田毅】
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如何だろう?この二つが同じニュースと感じられるだろうか?この二つをそれぞれ聞いた場合一般的には全く逆方向の感想を持つのではないだろうか?実際このニュースに対する日記は面白い様に正反対の内容が並んでいる。
携帯版で見た人は差別だ酷い!と言い、PC版を見た人は差別どうこう以前に書類の偽造は犯罪じゃないのか?と冷静に対応している。これだけでは社長側の主張が本当に正しいのかは分からない、それでも意図的に削ったとしか思えない携帯版のニュースは酷い物です。
これはマスコミ報道による世論誘導の恐怖を体験出来る事例だと思う。ネットが普及する前ならば携帯版の様に勝手に要約されたニュースを鵜呑みにしていたのではないだろうか?
今回は非常に分かりやすい例でしたが、多分テレビや新聞、ラジオから流れてくるメディアからのニュースには今回の携帯版のように勝手に要約された情報が多々あると思う(と言うか殆ど全部?)ネット社会と呼ばれる昨今、この素晴らしいツールを利用して既存メディアに対して、少し距離をあけ、本質が何なのかを探す努力をしなければならないと思う一件でした。
それにしてもこの酷い要約は一体誰が行ったのだろうか?mixi側かそれとも毎日新聞側か?どちらにしてもありえない略しかたです。
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